About this shop

軽やかに。弾むように。けれど、強い想いで。

トップページの「お店をはじめました」のご挨拶文で、「抗う人のため」というコンセプトを高々と掲げているせいで、

ライブや抗議活動に着ていかないといけないのだろうか?と感じる方もいらっしゃるかと思うので念の為お伝えします。

そんなことはありません。

 

洋服に限らず身に着けるものって、好きなものを身に着けて歩いているだけで気持ちが明るくなりませんか?

私自身落ち込む出来事があった時、お出かけをする予定があることが、ちょっと不安になってしまう日があります。

そんな日に、たった1歩でもいい。歩みを進めるために、誰かがクローゼットから引っ張り出したくなるようなものを作れたら。こんなに素敵なことはないと思います。(まだまだたくさん作っていきたいです)

 

 

けれど、やはり。

いちばんには、世の中の決めた「普通」に苦しい思いをしている私のような人のことが頭にあります。

デモやマーチのために路上に出ていく勇気がなかったとしても、カーディガンの中に1枚Tシャツを着るだけで。

声を発さなかったとしても無言の抗議行動ができたら。路上に出るきっかけになれたとしたら、尚のこと嬉しいです。

 

同じような気持ちを抱えている誰かと街ですれ違うかもしれない。会話はなくとも、目線でエールを送りあえたらとっても素敵です。

 

 

私自身プラカードを手に持ち、はじめて路上に出た日はひとりぼっちでとても不安でした。

自分には不釣り合いな、だいそれたことをしているのではないか。泣きそうな気持ちで、びくびくしながら電車に乗りました。

今考えたらおかしなことなのですが。(だって、自分が住んでいる場所をもっと色んな人が住みやすい場所にしたいと言うだけのことが、何が悪いことなのでしょうか?この国は、民主主義の国なんです。まだ、かろうじて)

 

それでも気持ちだけはしっかりと、心の中で熱く燃えていました。

変えられなくなってから後悔したのでは遅い。

 

誰に声をかけられて引き止められても(誰もそんなことはしないのですが)、絶対に止まらない。

そう決めて、爆音で大好きな音楽を聴きながら向かいました。

自由とはなにか。孤独とはなにか。なぜ戦争がいけないのか。そういったことを真剣に私と向き合って話してくれたのは、いつでも音楽や、音楽を作り出す人であった気がしています。例え実際に出会うことはなくとも。

 

 

このショップを作ろうと決めたきっかけになった映画については、Influenceの項でまたお話しますね。

長くなりそうなので、このへんで。